水道事業など地方公営企業の経営に関する事務を共同処理するものを地方公営企業法では企業団といい、県や市町村と同じ地方公共団体です。
東総地域は、千葉県の北東部に位置し、利根川と九十九里浜に挟まれ、地勢は平坦で農業と漁業が基幹産業であります。
かつてこの地域では、銚子市と東庄町の一部に上水道が普及していましたが、他の地域は簡易水道や井戸を利用していました。そのため、近年の生活水準の向上と地下水の枯渇現象や水質面で飲料水として不適当なものが多いなど、生活用水の確保には困難を極めていました。
そこで、利根川を水源とする近代的な水道を建設する必要性が高まってきましたが、これには巨額の資金を要するなど市町単独では実現が困難なため、関係市町が協力して「東総広域水道計画」を策定し、その実現に努力してきました。
ちょうどその頃、利根川から畑地に灌漑用水を引くための東総用水事業が計画されていましたが、社会情勢の変化から、都市用水も含めた多目的事業として推進することとなったため、「東総用水事業促進期同盟」を結成し、事業の実現を図ってきました。
その結果、東総用水事業が具体化し、水道は広域水道として、関係市町に対し水道用水の供給を行うため、昭和48年3月「東総広域水道企業団」が設立されました。
年月日 | 内容 |
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昭和48年3月17日 | 千葉県知事の許可により東総広域水道企業団設立 |
昭和48年3月31日 | 厚生大臣より東総広域水道企業団水道用水供給事業が認可 |
昭和56年9月28日 | 厚生大臣より東総広域水道企業団水道用水供給事業変更認可 (第1回)(取水地点の変更) |
昭和56年10月1日 | 一部構成団体へ給水開始 |
平成2年10月1日 | 全構成団体へ給水開始 |
平成14年6月28日 |
厚生労働大臣より東総広域水道企業団水道用水供給事業変更認可 (第2回)(浄水処理方法の変更) |
平成18年3月31日 | 高度浄水処理施設の供用開始 |